石見焼Iwamiyaki
石見焼は、18世紀の中頃から江津市を中心とした石見地方で焼かれている陶器の総称であり、特に大はんどう(大型の水がめ)は独特のものです。
この大はんどうは、明治時代に量産されており、最盛期には100軒を越える窯があったといいます。
現在では、窯は少なくなってはいますが、今も日用品をはじめ、様々な石見焼を作り続けています。
ガスや電気の窯が多くなる中、あくまでも「登り窯」にこだわり守り続ける窯元もあります。
石見焼は、平成6年に国の伝統工芸品に指定されています。
特徴1:高温で焼成!耐久性抜群の石見焼
石見焼に使われている陶土は、緻密かつ耐酸性であるため、高温の焼成が可能!焼きあがった石見焼は非常に堅牢となり、そのため、はんどをはじめとする大型陶器も多い。-
特徴2:耐酸・耐塩・耐水
陶土が耐酸性で、また高温焼成が可能なため、石見焼は、非常に耐酸・耐塩・耐水にすぐれています。漬物甕など貯蔵用容器として全国的に有名となったのもそのためです。
特徴3:伝統技法&クリエイティブな発想
江戸時代より続く石見焼の伝統的な技法によって生み出された大型陶器だけでなく、現在では、料理にあう皿、オシャレなカップなど日用に使う陶器など豊富にあります。-
特徴4:国の伝統的工芸品に指定
石見焼は、平成6年に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に認定されました。石見陶器工業協同組合には、7の窯元があり、4名の伝統工芸士がいます。
地場産業振興センターで開催される石見焼販売
窯元MAP
石見地方の窯元マップです。クリックすると窯元名が表示されます。
2)石州嶋田窯
代表者 嶋田孝之
伝統的な技法で大型陶器を主に来待釉・灰釉等を使い作陶。毎年5月に窯祭り。
島根県江津市後地町1315 TEL0855-55-1337 FAX0855-55-0831
3)元重製陶所
代表者 元重彰治
丈夫で使い易いすり鉢。滑らないシリコンゴム付きすり鉢等多種多様。
島根県江津市嘉久志町1236-4 TEL0855-52-2927 FAX0855-52-0164
4)石州宮内窯
代表者 宮内孝史
伝統技術による大物から、日用雑貨まで幅広く作陶。力強い水がめや庭園セット、優しい色や形の食器。
島根県江津市二宮町神主2211-3 TEL0855-53-0304 FAX0855-53-0304
5)吉田製陶所
代表者 吉田好幸
昔ながらの水がめやこね鉢。塩分に強く、耐水性、耐酸性のある石見の粘土で、つぼ類も作る。
島根県浜田市上府町ロ774 TEL0855-28-2670 FAX0855-28-2670
6)尾上窯
代表者 螺山勝實
地元浜田産の粘土と来待釉を使い、素朴な色調と形で、暖かみのある作陶。 日用食器、花入れ、干支シリーズなど。
島根県浜田市長沢町259-1 TEL0855-22-6302 FAX0855-22-6302
7)雪舟窯
代表者 福郷生雲
画僧雪舟の精神を陶芸に再現しようと、自らの考案による、さび雲模様が特色。茶器、食器、花入。登り窯開き(不定期)。
島根県浜田市旭町丸原1 TEL0855-45-0036 FAX0855-45-0036
8)亀山窯
代表者 佐々木弘吉
石州亀山焼。辰砂、炭化焼き締め、赤流し、青流し、黒釉、白釉、イラボ釉など様々な釉薬や技法を使い作品を制作。
島根県浜田市上府町ロ418
9)秀山窯
代表者 山下時子
茶道具・日用食器を製作し、優雅で渋味のある手造りならではの温かさを誇る。
島根県江津市後地町2501 TEL 0855-55-1043
10)渡津桝野窯
代表者 升野 茂
気品に満ちた石見焼きの伝統と美意識を受け継ぎ、現代的な感覚を取り入れた器。身近な食器から茶器、和・モダンなクラフト作品。
島根県江津市渡津町1930-2 TEL 0855-52-0136
11)升野窯
代表者 升野寛
山間の静かな窯場で、皆様の日々の暮らしがうるおうような健やかな器を作っている。
島根県江津市後地町3171 TEL0855-55-1019 FAX0855-55-1019